高飛車な性格が災いして周りに馴染めずにいた美少女魔術士を熟練の男魔術士がその素質を見い出し弟子にとり修行に連れ出す話(なんとなく台本っぽいイメージ)

BGM:雨の音
校長室の中。書類を整理する校長。そこにノックの音が。
校長「おや……こんな夜中に誰かと思えば……我が魔法学校の卒業生のルイ君ではないか……どうしたのかね」
ルイ「……」
ボロボロのマントを羽織り重ね着をしているずぶ濡れのルイ。キョロキョロ辺りを見回しながら校長に近づいていく。校長の机の前まで行っても無言のルイ。
ルイ「……」
校長「どうしたのかね」
ルイ「これを」
銘菓「雷おこし」と書かれた箱を校長に手渡す。
校長「土産とは……ルイ君にしては気が利くじゃないか」
ルイ「いえ違います」
校長「ではこれは?」
ルイ「お願い事があって来ました」
校長「……そのお願い事の駄賃というわけか」
難しい顔をしている校長。
ルイ「はい」
校長「……まあ聞いてやらんこともないが……なんだね?」
ルイ「弟子が欲しいんです」
校長「……弟子?」
ルイ「はい」
首を傾げる校長。
校長「……この学校の生徒を?」
ルイ「はい。そのために授業を見せてください」
校長「……うーん……確かに君は噂になるほど優れた魔術士になったらしいが……弟子を取るのはまだ早いんじゃないか?」
その発言に考えこむ様子を見せるルイ。
ルイ「……確かにワタシはまだ未熟だと思います」
校長「いや未熟とまでは言ってないよ」
ルイ「じゃあいいんですね」
校長「……私にはわからんのだが……何か考えがあってのことだろう?」
ルイ「はい」
校長「なら、いいのだが……しかし……」
腕を組み考える校長。
校長「ウチの学校の生徒は知っての通りお坊ちゃまお嬢様ばかりで……君のスタイリッシュ放浪修行には親御さんが反対するだろう」
ルイ「多分大丈夫です。考えがあります」
校長「……まあ弟子がとれなくても別に私はどっちでもいいけど」
ルイ「そうですね」
校長「では職員のみんなには私が話をつけておくよ。それにしてもひどい格好だ。私の服を貸してやろう。それと来客用の寝室があるからよければ使ってくれ。場所は適当に探せば見つかるだろう」
ルイ「はい。心遣い感謝します」
校長室に干してあった服をルイに渡す校長。校長室を挨拶もせず出るルイ。
ルイ「……ここか」
第零休憩室と書かれた部屋に入るルイ。中には着替えをしている少女がいた。
少女・ルイ「あ」
パンツ一枚の姿で固まってしまっている少女。
ルイ「どうも」
少女「きゃああああああああああああああああああ!!」

続くかも